coneco.net の「3分でわかる FFXIVベンチマークまとめ」を追補してみる
価格比較サイト coneco.net の特集記事「3分でわかる FFXIVベンチマークまとめ」が FF14 のベンチマーク結果としてはシンプルで判りやすく良かったです。
HIGHモードとLOWモードのスコアでのパフォーマンス比較、HIGHモードとLOWモードの最大消費電力比較を行っています。対象は、AMD/ATi と NVIDIA の代表的な現行グラフィックカード10種です。そして指標としては、FFXIVの推奨動作環境のグラフィックカード、NVIDIA GeForce GTX 460(VRAM 768MB)を選択し、比率を算出しています。
残念ながら、価格での比較は行っていませんでした。テストのために調達したカードが、XFX や EVAG などのマイナーなベンダーなので、お得意の価格比較を行おうものの登録ショップ数が少なすぎ、同種のカードの実勢価格とかけ離れてしまうからでしょう。
そこで、乱暴ですが、記事にあるカードと同じチップで同じVRAM容量の商品から、coneco.net 登録ショップ数が最大のものを抜き出し、その平均価格を以って比較してみました。
記事にあったベンチ対象の商品を引用すると、以下の通りです。
検証に使用したグラフィックカード
RADEON HD 5870 1024MB XFX HD-587X-ZNDC
RADEON HD 5850 1024MB XFX HD-585A-ZNBC
RADEON HD 5830 1024MB XFX HD-583X-ZNFV
RADEON HD 5770 1024MB XFX HD-577A-ZNDC
RADEON HD 5670 1024MB SAPPHIRE 11168-15-20R
GeForce GTX 460 768MB ZOTAC ZT-40401-10P
GeForce GTX 460 1024MB ZOTAC ZT-40402-10P
GeForce GTX 465 1024MB EVGA 01G-P3-1465-KR
GeForce GTX 470 1280MB EVGA 012-P3-1470-AR
GeForce GTX 480 1536MB EVGA 015-P3-1480-AR
これを、同条件で coneco 登録ショップ数が最大の、以下の商品で置き換えます… 価格は2010年9月21日現在の coneco.net における平均価格です。ショップ数も同様。HIGH/LOW のスコアは先の記事からの引用です。そして「円/点」と記したのは、スコア1点あたり何円かという数値です。
ベンダー | 品名・型番 | ショップ数 | 平均価格 | HIGH | 円/点 | LOW | 円/点 |
SAPPHIRE | ATLANTIS RADEON HD 5870 1GB PCI-E BOX | 27 | 45474 | 4443 | 10.2 | 4808 | 9.5 |
SAPPHIRE | ATLANTIS RADEON HD 5850 1GB PCI-E BOX | 29 | 34346 | 4093 | 8.4 | 4818 | 7.1 |
SAPPHIRE | ATLANTIS RADEON HD 5830 1GB PCI-E BOX | 18 | 19743 | 3183 | 6.2 | 4785 | 4.1 |
SAPPHIRE | ATLANTIS RADEON HD 5770 1GB PCI-E BOX | 40 | 18891 | 2470 | 7.6 | 4373 | 4.3 |
SAPPHIRE | ATLANTIS RADEON HD 5670 1GB PCI-E BOX | 27 | 12833 | 1394 | 9.2 | 2614 | 4.9 |
ELSA | GLADIAC GTX 460 768MB (GD460-768ERX) | 51 | 24290 | 2437 | 10.0 | 4178 | 5.8 |
ELSA | GLADIAC GTX 460 1GB (GD460-1GERX) | 45 | 27385 | 2481 | 11.0 | 4206 | 6.5 |
ELSA | GLADIAC GTX 465 1GB (GD465-1GERX) | 44 | 32513 | 2771 | 11.7 | 4381 | 7.4 |
ELSA | GLADIAC GTX 470 1.2GB (GD470-12GERX) | 50 | 40173 | 3384 | 11.9 | 4529 | 8.9 |
ELSA | GLADIAC GTX 480 1.5GB (GD480-15GERX) | 53 | 58902 | 3948 | 14.9 | 4476 | 13.2 |
こうして見ると、Geforce GTX 480 が、コストの高さの割にスコアが振るわない点と、Radeon HD 5830 が、低コストで割とスコアを伸ばしている点が目立ちます。
coneco 記事のまとめでは、「リッチな設定でとにかく快適にプレイしたい方は RADEON HD 5850」そして「贅沢な設定は我慢して安価で快適にプレイしたい方は RADEON HD 5770」というオススメ結果となっていましたが、上記のようにスコアあたりのコストでは、RADEON HD 5830 がダントツと言えるとか思います。
おそらく coneco では入手容易性と価格の安定度を鑑みたのでしょうが、自分の感覚的には HD 5830 だろうと思っていたので、数字を算出して追補としてみました。
関係ない部分ですが、準リファレンス的な SAPPHIRE の取扱い店舗が多いのは当然と思っていましたが、ローカルブランドの ELSA の取扱い店舗がこれほど広範だったのは驚きでした。